【英語の勉強】TOEICを受け続けて人生を変えてきた話【TOEIC400点台→840点】

マレーシア生活

夢をもって英語の勉強を頑張っている人はたくさんいると思います。
英語を使って働きたいはもちろん、海外に出たい、もしかしたらパートナーを見つけたいなんて考えている方もいると思います。

つい先日受験したTOEICの点数がようやく840点でした!
ここ2年くらい700点台から脱却できなかったので、嬉しくて小躍りしました笑
自分の中でようやく大台を超えられたので、かなりの自信になり、数日たってもうきうきが続いている感じです。

しかし、勉強が苦手なわたしにとってこの点数まで来るのに実は6-7年かかっていると思います。
なんなら大学時代も入れたら10年くらいかと思います。たぶんあまり試験勉強らしいことをしていないからなのもありますが汗
なのでいつも履歴書で高い点数を書いている学生さんを見るとすごいな~と感心していました。

人から比べたらのんびり過ごしてきたわたしですが、今回嬉しかった半面見えてきた課題もあったのでまとめてみました。
本文で出てくる〇点くらいでこれくらいの感覚だった~というものがありますが、あくまでもあまり留学経験のない個人の意見なので、参考程度にしていただければと思います。

国際系の学部なのに英語が嫌になった

高校までは英語が大好きで、学年でもだいたい5位くらいを死守していたのもあり、大学も国際系の学部を選びました。
しかし、推薦で入学したのもあり、人より早く進路が決まっていたため遊びほうけていただわたしには、センター試験を乗り越えてきた友人たちの英語力(当時だと受験英語かもしれません)の高さに圧倒されていました。
まして共通授業で勉強する英語はアカデミックであり実践的ではないため、より単語や文章を難しく感じてしまい、第一希望だった英語科から逃げて別の言語を選考することになりました。
みんないちから始めたら同じ土俵に立てる!というそんな発想です。

しかし、その言語の短期留学先で困ったときに使っていたのは英語でした。
両方の言語がままならないわたしは、もちろん滞在中は楽しかった思い出のほうが多いのですが、意思疎通で友達に頼ることが多く悔しさを感じたり、世界の共通語はやっぱり英語なんだなと実感したのを覚えています。

戻ってきてから就職活動のためにと、学校でTOEICを受験したのですがあえな惨敗。
確か450点くらいだったと思います。
英語科の友達はこの時点で600点台を出すなど、当時の就活においては光る点数を取得していました。

それでも、海外に関わる仕事がしたいと就活では外国語に関わる仕事を選んで選考を受けてみるものの、どこも不採用。
就活のそもそも論を話し始めると終わらないのですが、あまりの自分のできなさに学生時代は好きだった英語が嫌いになりかけていました。

ブラック企業から脱出したいのと、諦めきれない夢

新卒で入社した会社は、とてもドメスティックな会社でありつつも部署には数名海外留学を経験した先輩社員がおり、話すたびに心がわくわくしました。
2年も経たずに辞めることになるのですが、後にこの中の先輩が助け船を出してくれることになります。

初めての転職先は給料こそそこそこいいものの、結構アウトなにおいが漂うブラック企業でした。
一緒に働く人はよくても上司がなかなかのつわもの。誰かがミスしたり、上司の機嫌が悪い日は怒鳴り声の嵐、そして男性社員の中には蹴られる人もいました…
もともとひとつの会社にいることや新卒3年説をはじめから疑っていたので、いつかこの会社も辞めると確信していたのですが、また同じように転職すると年収も将来性も見えなくなりそうだったので、やっぱり年収が高そうだから外資に行こう!そしたら昔から夢だった海外に関わる仕事ができる!と、嫌な状況から脱出したくて英語を再度勉強しようとし始めたのです。
当時の業務には必要なかったので、まずは海外旅行で使える英語を目指して勉強し始めました。

そのとき、新卒のときの先輩から声がかかり、先輩が昔働いていた英会話学校でモニターを探しているからやってみない?と打診がありました。
数ある英会話学校からしたらそこまで有名な学校ではなかったのですが、スタッフさんの雰囲気や先生がよかったので即通うことになりました。

社会人4年目、このとき受けたTOEICも450点くらいでした…

楽しいから続けられる

先生の相性もよかったので、毎週のレッスンがとても楽しかったです。
将来外資系で働きたいというお願いをして、ビジネスに関係のあるトピックを選んでもらったり、Versantの点数を上げるために発音の練習も入れてもらったりしました。

単純かもしれませんが、楽しいから・先生がほめてくれるから・話を聞いて訂正してくれるからという、受験英語ではない会話のレッスンが、学生時代の楽しかった英語の勉強を思い出させてくれました。
よくTOEICの点数を上げるために短期間で達成させる英語の学校もありますが、この時点で”目標となる数値はあるけれども、楽しく勉強してその蓄積が点数になったらそのほうが長く身に付きそう”と思うようになりました。
ラッキーなことに昇給や昇格のためにいやいや受験するのではなくて、自分の人生を変えたくて勉強しているから自分に責任を持てるし、楽しく追及できるのは自分にあっていると思いました。

英会話の成果はテストの点数もそうですが、海外旅行に行って現地の人と会話することで自分なりのチェックをしていました。
特に、一人旅に行ったときは身の回りのことすべてをひとりで行わなければいけないので、帰ってきたときの達成感っぷりは満足度も高かったです笑

この時点でだいたい650点くらいだったので、個人的に600点以上あるとひとりで旅行できると思います。このとき遭遇したトラブルは電車に乗り間違えて飛行機に乗り遅れそうになるくらいだったので、これくらいのトラブルであれば回避できると思います。

外資系企業に内定

この一人旅を達成したときに、外資系求人をよく見るようになりました。
だいたいがビジネス英語と記載されていますが、求人によっては目安のTOEICの点数が書かれてあります。
ほとんどが800点以上ですが、求人によって600点台~のものもあり、やはりその分年収は低くなるようでした。
当時、自分が見ていた求人で700点を超えると自分の経験ややりたい職種に合った求人が多いと感じ、この点数を狙うことにしました。

定期的に試験は受けていましたが、この点数を超えたのが英会話学校に通い始めて2年半くらいが経ったころでした。
すごく嬉しかったことを覚えています。

700点を超えたときに、各外資系企業の面接を受けるようになりました。
ここで、外資系となると専門性も関わってくるので、日本企業の新卒によくある総合職で働くと”何ができるの?”という状態に。
これはまた別の話なのですが、最終的にそこまで高スキルが必要のない職種で初めて外資系企業で内定をもらうことができました。

英語の勉強は裏切らないなと思います。

しかし、700点を超えてうきうきしていたものの、オファーレターや届くメールが英語。
実際に働き始めてからも英語のメールや資料が飛び交うので、これは700では厳しいなというのを早く感じ始めます。
もちろん慣れが一番大きいと思うのですが、わたしのように留学経験がない初めての外資系勤務の人間にとっては、早くも次の目標を定めねばとやる気にさせられる環境でした。
そして、この企業を皮切りに基本的にはグローバルな会社を選ぶようになりました。

ちなみに、個人的な体感ですがBusiness Levelとざっくり書かれている場合、点数では判別できないですが、お!と思われる点数は800点~な感じがします。
あとは実際に話してみて判断されることが多いので、点数が届かないからと言って応募しないという尻すぼみは考えなくていいと思います。

海外就職で必要な点数とは

その後マレーシアに住むようになったときに、現地の会社の面接を受けました。
日本の外資系の面接でもあるのですが、相手が日本人のリクルーターだと「ちょっと英語で話してみましょうか?」という時間がやってくることがあります。

この時質問されることはそこまで難しいものではなく、自己紹介やなぜその国に行きたいのか、志望動機、趣味など、準備をしておけば答えられるものが多いです。
これが相手が日本人以外のリクルーターだと、すべて英語になります。

さて、ここでTOEICで一般的なテストはどちらかというと”聞く・読む”がメインです(SWもありますが、履歴書に書いている人をあまり見たことがありません)
ここでは”聞く・話す”がメインになり、普段のやりとりで”読む・書く”がメインになってきます。
要するに必要なスキルではありますが、面接や仕事になると自分で自主的に準備したり練習しておかないと、まかないきれない部分がでてくることがあります。

このとき700点台後半でしたが、英語で会話するのにあまり慣れていなかったので、会話はちょっと恐る恐るではありました。
反面、やりとりについては辞書を使えば問題ないのですが、オファーレターのような長文になると読み込むのに時間がかかっていました。

しかし、日本人のリクルーターはTOEICの点数を見ますが、それ以外の人種のリクルーターは点数をあまり気にしません。
なぜなら、実際に話してみた実態で判断するからです。
それにTOEICはそこまで海外ではメジャーな試験ではなく、IELTSやTOEFLを取得している人たちが多かったですし、知り合いに話しても”何それ?”と言われたこともあります。
えーがんばっている資格なのに~~と思いましたが、国ごとによって必要になる資格は違うようです。
そもそも英語を日常的に使用していれば図る必要はなく、レジュメにBusiness levelなど書いている方も多かったです。
なので、実は点数だけでは海外就職は決まらないのです。

逆に、点数が高くても話せない人も見てきたので、点数だけで自分のことを判断して卑下しないでほしいなと思います。

ビジネス英語に触れる機会をくれるTOEIC

しかし、絶対無駄だとは思いません。
他の試験よりも金額も安いし、月に1回英語力を図れるという意味ではとてもコスパがいいです。
さらに、読めれば話せる文章が頭の中にあるので、少しトレーニングをしたり、話す勇気さえ持てばある程度の会話をつなげられるようになります。
実際、わたし自身も帰国子女や留学を経験した人と比べると全然ペラペラじゃないのでおんぶにだっこさせてもらいますが、住んでいるのもあって”話さなければお願いが通じない”ので、話しかける勇気だけは前よりも増えました笑
なによりいわゆる純ジャパの自分がここまでこれただけすごいと思うのです。

実際に日本で就職するうえではまだまだTOEICを見る会社も多いので、いらないのかな~と気にすることはないと思います。必要があれば、別途会話の練習をすればよいだけです。
ただし、留学などになるとIELTSやTOEFLのような試験で英語力を提出する学校が多いので、自分で調べてどの試験が必要なのかを確認してみるとよいと思います。

ちなみにおもしろいことが以前ありました。
TOEICの長文読解を勉強した翌日、似たようなシチュエーションがあり問題文を参考にしてメールの返信をしたことがあります笑
ビジネスにおいてのメールや長文、日常生活で見るようなお知らせなど確かに近しいものがあるので、役にたつことも多いと思います。

海外の情報を得られ、選択肢が増える

これはとてつもない大きなインパクトを自分自身に与えたと思っているのですが、ひとつ語学ができるだけで海外の情報を手に入れられます。
そうすると、ひとつの言語だけでは得られなかった世界観や情報を手に入れられることができるのです。

例えば、旅行情報ひとつとっても、日本語では日本の旅行会社が日本人向けに合わせた情報やブログなどしか手に入らないのですが、英語にすると現地の方や他の国から旅行した方の情報も手に入れられるので、行けるところ食べられるところなど体験できることが変わってきたりします。

これを大きく影響を受けたのが就職先もありますが、コーチングの学校でした。
わたしが学校を検討し始めたとき、コロナが流行りかけのときだったので、目星をつけていたほとんどの日本の学校は対面でしか受け付けてもらえませんでした(今は違います)
そのとき、偶然参加した現地のコーチングのイベントがきっかけでマレーシアで勉強することを決意し、そこからは基本的に海外のコーチングの情報が入ってくるようになりました。(逆に日本の情報は自分から取りに行く感じになりました)

このとき点数は受けていなかったのもあり760点くらいだったと思いますが、それでも卒業できました。
話すとなると点数よりも飛び込む勇気や伝えたいという気持ちのほうが大事なんだなと、海外生活では実感しました。
得られたものは、これまでにない自信やユニークさ、唯一無二感。もちろん課題に感じることも多いですが、もしこのとき英語を勉強していなかったらわたしの世界は日本の中で止まっていて、2年以上勉強するのを我慢することになったと思います。
なので、出川さんはほんとうにすごい!リスペクトです笑

800点台になって変わったこと・課題に思うこと

これは人によりけりだと思いますが…

よかったことや変わったなあ~と思うことは、
・前より長文を読むのが楽になった(本・ニュース・Webサイト)
・聞き取れる→口から出てくるのが楽になった
・難しい言葉を使わず、自分が知っている言葉でなんとか伝える能力が上がった
・勇気を持って前より話しかけられるようになった(間違ってもいい!)
・チャットでやりとりするのが早くなった気がする
・辞書を使ったときにまるっと辞書に頼らず、おかしい・わかりにくい文章が見える
・人事の人が見て、「お、英語できそうじゃん」の部類に入った気がする
・わからないけどちょっと自信がついた
という点だと思います。

逆に課題だな~と思うことは
・わたしの場合リスニングはいいけれどリーディングが低いので、バランスが取れてないなと思うことがある(これはすごく個人的な課題)
総合点数として大満足なので気にしなければいいかなと思うのですが、点数見るたびにリーディングがよかったらもっと高い点数を取れたのかなと思うことがあります。
これは900点以上を狙うならなんとかしなければ修正していきたい課題だと思います。

・世界ではあまり有名ではない試験なので、IELTSやTOEFLに挑戦したくなる
前にも書いたのですが、日本ではかなり重宝されるのですが海外にでるとそこまで有名ではないので、本当の英語力を総合的に上げたい!となると、別の試験のほうが難しいだろうけどトライしてみたくなります!
ポジティブな課題かなと思います。

・きれいな文法で、きれいな発音で、すらすらと話せるかというと違う
ようはまだ必死なときがあります。伝わらなくて悔しい思いをすることも多いです。
おそらく基礎的な部分は上がっていると思うのですが、口から出すとなるとまた別のスキルが必要そうだな~と感じます。
帰国子女vs留学経験がないでは、同じ点数でも違った実力になりそうだなと思います。

・まだまだ未熟だな!と思う。
特に病院、美容室など実生活における単語もたくさんあると思いますが、知らない単語ばかりです。
優しい先生は一緒にググって調べてくれたりするのですが、ダイレクトに伝えられないもどかしさはいつも実感します。
勉強っていつまでも終わりはないですね。

語学は人生を変革する最高のスキル!

いろんな資格試験がある中でも、他の言語を勉強するだけで人生がガラリと変わるのを経験してきました。
最近思ったのですが、帯同になる方って相手もそれなりに大きな会社にいる方が多いので、そのような安定してグローバル展開できる企業にいる人と出会えるということは、帯同者の方も学歴も職歴も結構すごい方が多いのです。
そういうものがないわたしが、自分が右往左往しながらも理想を追い求めるために得たスキルが英語だったんだと思います。単純に、同じ仕事をしても日系企業にいるよりも外資系に行った方が年収も上がるのもあり、それだけでも勉強していてよかったと思います。

なにより、何かをするときに違う国の人とある程度コミュニケーションが取れるだけで楽しいです。
小・中学生のときに感じた”通じた!楽しい!嬉しい!”というのは、アラサーになっても続いています。

もし、英語やTOEICにチャレンジしようとしているなら、ぜひ目標の点数や求められている点数までトライするのもありだと思います。
無理にがんばる必要もないと思います。楽しく自分が続けられる勉強方法で細く長く続けてきたものが点数になったらそれはそれで力になるし、短期間で得た点数でも錯覚資産としても十分通用するスキルになります。
自分のために、ひとつの選択肢として英語の勉強を続けてみてください。少しでも頑張った結果は必ずついてくると思います。

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